イボ痔は、肛門の内側や外側にできる痔の一種です。イボ痔は、薬物治療や外科的治療(手術や注射)などで治療することができますが、入院が必要になる場合もあります。
そこで、私がこれまでに経験してきたイボ痔との付き合いを踏まえ、イボ痔は入院したほうが良いと考えている理由について紹介します。
いぼ痔の恐怖に打ち勝ち、いぼ痔手術系(ほぼ)ノンフィクションサイトの主役を務めることになった千葉県出身の伊保 治郎(43)です。
「いほ はるろう」と読みます。(「いぼじろう」ではありません!)
いぼ痔手術の最前線で、いぼ痔完治に身を捧げた伊保 治郎の、イボのない生活を追求した軌跡をお届けするため、この「いぼ痔サポートセンター」を立ち上げました。
このページの情報はイボ痔による不具合を改善したい筆者(患者)が、治療を受けるか判断するために調べた情報を非医療従事者である筆者個人の見解でまとめた記事で構成されています。従って筆者が見聞きした情報源の正確性の保証はもとより、誤訳・誤解釈による見解が述べられている可能性があることを予めご了承ください。
私が入院した方が良いと考える3つの理由
私が入院した方が良いと考えている理由を3つのポイントにまとめたので紹介します。
術後の回復ケアが重要だから
イボ痔は進行度でⅠ度~Ⅳ度に分類されますが、Ⅲ度やⅣ度の場合は、入院を伴う手術を行うことが多いです。
私はイボ痔を2年ほど放置した結果、松島病院でⅣ度寄りのⅢ度と診断されました。
手術では、イボ痔を切除したり、ゴムで結紮したり、薬を注射したりする方法があります。手術後は、回復に向けて排便の注意点やケアが必要になるため、私は入院して医師や看護師の指示に従う方が結果として良いと考えています。
出血や感染痔に適切な処置がすぐに受けられるから
肛門周囲は細菌感染しやすい部位です。イボ痔の手術後数日は排便時に出血するため、出血や感染がひどくなると、貧血や敗血症などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、日帰り手術では自宅で万が一の時に適切な処置が受けられません。私は入院して点滴や抗生物質などの治療を受けられる体制下で過ごすことは重要だと考えています。
イボ痔の再発は結紮切除術が効果的だから
イボ痔は再発しやすい傾向にあります。再発を防ぐためには、排便習慣や生活習慣の見直しが必要です。そのため、私は医師や管理栄養士から食事や水分摂取、運動、術後のケアなどについてアドバイスを受けやすい入院は重要だと考えています。
また、数ある術式の中で最も再発率が低いと言われているのは結紮切除術(EL)であり、基本的に入院が必要な方法だからです。
結紮切除術(EL)で入院手術するメリット
結紮切除術(EL)とALTA療法は、ともに内痔核の治療法ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。結紮切除術(EL)がイボ痔手術で最適だと考える理由をALTA療法と比較しながらまとめてみました。
- 結紮切除術(EL)は根治性が高い
- 結紮切除術(EL)は外痔核にも対応できる
- 結紮切除術(EL)は技術的に確立されている
結紮切除術(EL)は根治性が高い
結紮切除術(EL)は、内痔核をゴムで結紮して切除する手術です。この方法は、内痔核を完全に取り除くことができるため、再発率が低く、根治性が高いと言われています。一方、ALTA療法は、内痔核に注射を打って硬化させる方法です 。この方法は、内痔核を残したまま縮小させるため、再発率が高くなる可能性があります。
結紮切除術(EL)は外痔核にも対応できる
結紮切除術(EL)は、内痔核だけでなく、外痔核や肛門管内外痔核にも対応できる手術です。これらの痔核は、出血や脱出などの症状を引き起こすことが多いため、切除することで効果的に治療できます。一方、ALTA療法は、内痔核にしか適応がなく、外痔核や肛門管内外痔核には効果が期待できません 。そのため、これらの痔核がある場合は、ALTA併用法として切除や分離結紮を併用する必要があります 。
結紮切除術(EL)は技術的に確立されている
結紮切除術(EL)は、長年にわたって行われてきた手術であり、技術的に確立されています。そのため、手術の安全性や予後の予測性が高いと言えます。一方、ALTA療法は、比較的新しい治療法であり、使用方法によっては思わぬ合併症を引き起こすことがあるため、厚労省の指導により所定の講習を受けた医師に限り使用可能な薬剤です 。そのため、手技の巧拙や経験の豊富さによって治療効果や安全性が左右される可能性があります 。
イボ痔手術の入院日数はどのぐらい?
結紮切除術(EL)は、入院が必要な手術です。一般的には、前日入院して手術を受け、その後5~7日間の入院が必要です。入院期間は、術後の経過や排便管理などによって異なります。
私は当時住まいのあった千葉から横浜の松島病院に入院したので、通院に1時間程度の時間がかかるため、念のため2週間も入院させていただきました。これは松島病院側の配慮によるものです。
例えば、松島病院では横浜市内の方は6日前後で退院されていましたので、病室内での私は常に先輩として振舞う必要がありました。
イボ痔はとにかく病院へ
以上のように、イボ痔の治療では入院した方が良い理由がいくつかあります。ただし、入院するかどうかは医師の判断によりますし、医療機関によっても方針が異なります。
そして自己判断だけでこのページを読まれているなら、まずは診断を受けましょう。
自分の状態にあった治療法を選ぶためにも、必ず医師と相談してください。
イボ痔手術の経過を(ほぼ)ノンフィクションで公開!
私(伊保 治郎)のイボ痔手術の治療前から完治まで、入院で体験した日々を克明に紹介しています。よろしければご覧ください。
この記事で参考にした情報源
根治手術(けっさつ切除術)
根治手術(けっさつ切除術) | よくわかる大腸肛門科 (daityoukoumonka.com)
四段階注射法講習会について
https://zinjection.net/seminar/
いぼ痔の手術費用|保険は適用される?入院する場合の金額は?
いぼ痔の手術費用|保険は適用される?入院する場合の金額は? | Medicalook(メディカルック) (epark.jp)
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