痔の手術を受けた後、松島病院でどのような生活を送るのか知りたい方もいらっしゃると思いますので、この記事では、痔の手術後の病院生活の一日を時系列に沿って紹介します。
いぼ痔の恐怖に打ち勝ち、いぼ痔手術系(ほぼ)ノンフィクションサイトの主役を務めることになった千葉県出身の伊保 治郎(43)です。

「いほ はるろう」と読みます。(「いぼじろう」ではありません!)
いぼ痔手術の最前線で、いぼ痔完治に身を捧げた伊保 治郎の、イボのない生活を追求した軌跡をお届けするため、この「いぼ痔サポートセンター」を立ち上げました。
このページの情報はイボ痔による不具合を改善したい筆者(患者)が、治療を受けるか判断するために調べた情報を非医療従事者である筆者個人の見解でまとめた記事で構成されています。従って筆者が見聞きした情報源の正確性の保証はもとより、誤訳・誤解釈による見解が述べられている可能性があることを予めご了承ください。
病院で食べた献立と感想まとめ
伊保治郎が饒舌風に食べたメニューを熱く語ります。
地味に忙しい入院生活について
入院中は看護師さんの指示に従わなければならないというルールがあるので、私は言われたことは何でもきちんと実行しました。
そうしないと手術後の回復に悪影響が出たりするかもしれないからです。
しかし従順に行動してみると、想像していた入院生活よりも忙しくて決まったスケジュールがあることに気づきました。
食事や検査、薬の服用や排便など、毎日同じ時間に同じことを反復しないといけないのです。
恐怖と不快感と戦いながら、お尻を清潔に保つために入院セットで買ったフロートレイという穴の空いた桶を使って1日5回前後の座浴をするよう命じられたりもします。
そんな松島病院での一般的な入院生活の一日を、起床から就寝まで時系列で紹介します。
各部屋を看護師さんが巡回しながら電気をつけていくので、ぴったり6時ではありません。遅い時は6時半になることもあります。
美味しく食事を摂り、清潔な状態で回診を受けるため座浴で痛みの緩和と洗浄をします。
7:50頃からおもむろに配膳が開始されます。下膳は自分でカートまで返却するスタイルです。手術直後で痛みが強い時は看護師さんが下膳してくれます。
館内放送が入り、当番の先生と看護師複数名のご一行による回診が始まります。おしりを順番に回ってくるので入居した部屋によって時間は遅くなります。
ロキソニンは1日3錠まで、4時間以上空けて飲むようにと言われ数錠事前にもらっています。なくなったら追加補充してくれます。午前中は入浴イベントもあって比較的我慢できたので、午後以降に割り振っていました。
座浴で痛みの緩和と洗浄をします。館内放送が入り、退院する人たちが部屋を去る時間でもあります。
入浴は日曜を除く9時~14時に自由入浴です。けっこう面白いお風呂なので楽しいです。
11時台に配膳されることが多かったです。
座浴で痛みの緩和と洗浄をします。新たな入居者がやってくる時間なので、新人がいる日は騒々しくなります。
クッキー1枚程度のおやつが配布されます。
夕食までの時間を穏やかに過ごしたいので、痛みが強い時はロキソニンを飲みます。ロキソニンは30分弱で効き始め、2~3時間痛みを抑えてくれます。できるだけ服薬を我慢して夕食時に効果が出るようにしていました。
座浴で痛みの緩和と洗浄をします。
テレビを見ながら30分ぐらいかけてゆっくり食べていました。
歯磨きついでに座浴をします。
テレビやラジオを消さないといけないので退屈です。イヤホンつけていればOK。
痛みで眠れないことのないように、1錠はかならず寝るまで残しておきました。
どのみち起きているので消灯後に最後の座浴をしていました。
毎日6回トイレで座浴
痔の手術後は傷口から見たこともないような得体のしれないものが勝手に出てきます。
おそらく血や膿など、色々なものが混ざっているのでしょう。
女性なら生理でそういうものに慣れているのかもしれませんが、あいにく私は男性なのでそんな目にあったことがありません。
松島病院では、入院時に購入した入院セットに含まれるフロートレイという桶を使って1日に何回もお尻をお湯につけて清潔を保つ努力が義務付けられるのです。


起床から就寝まで15時間の間にお風呂も入る必要があるので、約2時間ごとにトイレに行ってバケツでお尻を洗う必要があります。これがけっこう忙しく感じるのです。
ところで松島病院のトイレは、便座の上にフロートレイ用のお湯が出る水道がついている特注仕様です。だから、面倒はありますが、比較的お尻を洗いやすくなっています。
松島病院式な座浴の方法
フロートレイを家で使うにはトイレにお湯が出る蛇口がないと思うので役に立たない情報かと思われますが教えます。
- 便座を上げフロートレイを便器にはめます。トレイの開閉口(桶の中に水を貯めたり抜いたりする栓がある)は開けておきます。
- 座浴用の蛇口を下までおろします。
- 蛇口の赤いボタンを押しながらレバーを手前にゆっくりと倒しお湯を出します。お湯に変わったらトレイの開閉口を下げてお湯を貯めます。
- 便座は下げないでそのままフロートレイに座ります。両手でお尻を左右に引っ張りながらゆっくりと1分程度お湯に付けます。顧問を閉じたり開いたりしながら波をたてると汚れが落ちやすいです。傷口を直接触らないでください。痛みが和らぐので座浴しながら排便を行うこともできます。
- 汚れた湯を捨て、1~5を3回繰り返し1セットの座浴として4~6回/日行います。
- 終了後はトイレットペーパーで軽く抑えるように拭いてください。
- パット(ナプキン)は汚れていたらこまめに取り替えてください。
- お尻にパットを挟み込まないようにしてください。
- ウォシュレットは入院中使用できません
お尻をお湯につけると痛みが消えるので、私は6回という上限まで座浴をしっかりやってロキソニンの必要性を減らすよう努力しました。
そうしないと、ロキソニンが足りなくなるからです。
一般的な座浴のやり方や座浴グッズについてはこちらでまとめています。


お尻の痛みと排便状況、飲水量を記録する
お尻の痛みや排便の状態、水分摂取量を記録するのは大変でした。
朝から晩まで、便の質と量、飲んだ水の量、座浴の時間、痛み止めの時間と痛みの度合いの6つの項目を時刻とともに書いて、夕食後に検温するときに看護師さんに伝えなければなりませんでした。


特に痛みの度合いを数字で表すのは難しかったです。自分でもどれくらい痛いのか分からなくなってきて、何日も経っても改善しない数字を書き続けることになりました。
つまり私のお尻は退院する日もまだかなり痛んでいたということです。
快便にならないと恥ずかしい思いをする
手術の前日に内視鏡検査をした私は、入院した次の日からトイレに行くたびにナースコールで看護師さんに確認してもらわなければならないルールがありました。
通院していたときも診察でお尻を見せていたけど、トイレでトングで固さをチェックされたりするのは、それよりもずっと恥ずかしいと感じました。
術後の便は怖いものですが、固かったり柔らかかったりするとチェックが続くので、このルールから逃れるには薬と食事で健康的な便になるしかないのです。
痔の手術後の正しい排便の仕方
- 手術後3~4日より軽くいきむようにしましょう。
- いきむ時間は5秒以内
- 痛みや怖さがあり排便が辛いときは座浴をしながら行うか、排便する30~60分前に痛み止めを服用してから行うと出しやすくなります。
- 便意をもよおしたらトイレへ行くようにしましょう。2~3回いきんで出ないときは速やかに中止してください。
- 便座に座っている時間は3分以内にしましょう。それより長くなると傷口のむくみ、痛み、出血の原因になる場合もあります。
痔の手術後3日目の理想的な便とは
- 太さは親指ぐらいまで、硬さは練り歯磨き上の便で軽くいきんで楽に出るのが理想です。
- 下痢や硬い便、強いいきみが必要な場合は傷口に負担がかかり、出家ん、浮腫、痛みの原因になります。
- 硬い便や太い場合は流さずナースコールで看護師に見せてください。
排便がない場合の対処法
- 十分な水分量は摂れていますか?お茶等の利尿作用のある水分は便を硬くするため控えましょう。水や麦茶などの飲用をおすすめします。
- 便が緩い時も脱水予防のために水分摂取が必要です。水分は控えないようにしましょう。
- 入院中は運動量が減るので、気分が悪くなければ無理のない程度に病院散歩を行っても構いません。ただし階段昇降を何往復もするとこすれて出血の原因となるのでご注意ください。
というわけで、手術後は痛みと恐怖と羞恥心が混沌とした日々を送ることになるかもしれませんが、毎朝の回診で結局お尻をさらけ出しているのでどうでもよくなってきます。
いぼ痔手術術後は5日経ってもすごく痛い


イボ痔手術の後遺症(最終的に治ります)として、お尻の穴に様々な痛みがあります。常にヒリヒリとした刺すような痛みや、ドクドクとした鼓動のような痛みや、咳をすると振動で響く痛みなどです。
息をするのも辛くなるほどです。 お尻の穴がキュッと締まる時には、もっとひどい激痛が走ります。
これは自分の意思とは関係なく起こる身体の反応で、止めることができません。
お尻の穴がこんなにキュッキュキュッキュ動いていたとは驚きます。咳をするとお尻も反応して痛みが倍増します。
ヒリヒリやドクドクとした痛みは、お湯につかると少し和らぎますが、キュッとした痛みはどうにもなりません。


早く退院して好きなものを食べるより、松島病院栄養科の作ってくれる食物繊維が豊富なごはんを食べている方が回復が早いのは間違いないと思います。
イボ痔手術の経過を(ほぼ)ノンフィクションで公開!
私(伊保 治郎)のイボ痔手術の治療前から完治まで、入院で体験した日々を克明に紹介しています。よろしければご覧ください。
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